国内最大級のボードゲーム販売専門店「すごろくや」2024上半期HITランキングBEST5【最新ヒット良品と秘密基地づくり】
【最新ヒット良品と秘密基地づくり】
家族や友人が集まった際に、「ゲームで遊ぼう」なんてよくある話。定番のトランプや花札、人生ゲームもいいけれど、最新ボードゲームがあればきっともっと盛り上がる。というわけで、2024年上半期の人気ベスト5がこちら!
* * *
イエアソビといえば、今やコンピューターゲームが主流となっているが、アナログなボードゲームも根強く人気で、コロナ禍移行、ファンを公言する芸能人も増えている。そこで国内最大級のボードゲーム専門店、すごろくやの萩野谷さんに2024年上半期のHITランキングを教えてもらった。
全体の傾向としては、5分程度のルール説明で、世代を問わず手軽に遊べるタイトルが人気で、ランキング1位に輝いた「音速飯店」は、まさにその需要にしっかり合致した例。
またその一方で、遊び方は難しいがプレイを繰り返すうちにより深く楽しめるようになっていく、大人向けのタイトルを推す声も多い。
萩野谷さん曰く「店舗の動向を見ていると、海外からのインバウンド需要が特に高まっていると感じますし、日本生まれのボードゲームを探しているという声もよく聞かれます」とのことで、日本人デザイナーによる3タイトルが見事ランク入り。ひとりプレイが基本のコンピューターゲームとは違って、ボードゲームは複数名でワイワイ遊ぶのが楽しい。勝負の駆け引きや心理戦に覚えるワクワクやドキドキもまたひとしお。
すごろくやを訪れれば、種類豊富で選び放題。この機会に、波乱“盤上”なボードゲームライフを、ぜひお楽しみあれ。
すごろくや 広報・商材管理マネージャー 萩野谷 美岬さんボードゲームに関するあらゆる事業を手がけ、国内最大級のボードゲーム販売専門店も運営する“ボードゲームの総合企業”、すごろくやで広報を務める。自身もかなりのゲーム愛好家
1. リズムよく、スピーディーに手札を切っていくのも快感
すごろくや
「音速飯店」(1320円)
国内出荷数20万個を突破した大人気作。ルールが簡単で誰でも盛り上がる、“見るも遊ぶも楽しい”令和の定番ゲームといえばコレ!(萩野谷さん)
タン、メン、チャーなどの具材カードを、中華料理名を作るようにスピード勝負で人に割り込みながら中央のトレイに重ねて、いち早く手札を無くしたら勝利。手持ちの札がドンドン減っていく気持ち良さはクセになること請け合い。
<ここが面白い!>
「タン! タン! メン!」や「テン! シン! ハン!」と、小気味良いリズムで声に出すことで盛り上がること必至。子どもから大人まで、幅広い世代が一緒に気軽に楽しめる。
2. 麻雀のエキスパートに未経験者が勝つ可能性も十分アリ
すごろくや
「すずめ雀」(4400円)
誰でも対等に熱い駆け引きが楽しめるゲームで、遊べる人数が幅広いのも魅力。「ご夫婦で夜な夜な楽しんでいる」なんて嬉しいお声も(萩野谷さん)
番号と字の牌を使い、手元の6つをひとつずつ入れ替えながら、同じ絵柄3つか連番3つを揃えると同時に、ライバルの“完成する最後のひとつ”を放出しないように完成させ、その組み合わせに応じて得点を稼ぐ雀牌ボードゲーム。
<ここが面白い!>
“何を残して何を捨てるか”という取捨選択の醍醐味を味わいつつ、2人から5人まで幅広い人数で遊べる。麻雀のルールや役を知らない未経験者でも楽しめるというのもポイント。
3. 名探偵気分でこう言いたい「犯人カードはいつも1枚!」
すごろくや
「犯人は踊る」(1320円)
小学生知名度は圧倒的。犯人カードを隠し持つスリルと誰が持っているか推理する探偵のようなワクワク感がスピーディーに楽しめます(萩野谷さん)
バラバラに配られた全員の手札の中に、たった1枚だけある犯人カードを持っている人を、当てられれば勝ち、当てられてしまうと負けというシンプルなルール。ゲーム内容に合った、なんともユルくて可愛いイラストも魅力だ。
<ここが面白い!>
プレーヤー同士の会話の中で情報を集めながら、巻き起こる予想外のハプニングで大盛り上がり。目撃者、取り引き、情報交換といったカードを駆使して、周囲を出し抜こう!
4. 本職のパイロットが監修しているので抜群のリアリティ
スコーピオンマスク
「スカイチーム」(4620円)
ボードゲームの本場・ドイツの権威ある賞を受賞し、発売して1週間で品切れになる大注目作。リアリティ溢れる仕組みも必見ですよ(萩野谷さん)
ひとりが機長役、もうひとりが副操縦士役に分かれて、サイコロを振った結果を暗黙の連携で交互に飛行機の各種パラメータに割り当てていき、4つの着陸条件を満たして無事空港に着陸できるように進めていく、ふたり用協力ゲーム。
<ここが面白い!>
刻一刻と変わる機体の状況を正確に判断しながら、相手の状況を推測しつつ困難な状況を暗黙の連携で乗り切らなくてはいけないという緊張感に、思わずゾクゾクが止まらない!
5. プレーヤー同士のチームワークでバンディドを逃すな!
ヘルベティック
「バンディド」(1980円)
協力して道を塞ぐだけのシンプルなルールながら、お互いをフォローして連携するチームワークの妙が味わえます。また持ち運びにも便利(萩野谷さん)
牢屋のならず者“バンディド”を逃がさないように、プレーヤー全員が協力して通路カードを手札から出し、場に繋げていく。こうしてすべての通路の端を行き止まりかループで塞ぐことができれば、全員勝ちでゲーム終了!
<ここが面白い!>
手札のランダム構成によって通路を増やさざるをえない場面がほどよく発生し、“それを誰がどう回収するか”の相談が必須なため、ビジネスのチームビルディングなどにもオススメ。
<今のうちに腕を磨いておきたい! 2024下半期の注目タイトルはコチラ>
■予測不可能なレース展開を読み切った者こそがウィナー
アルデラックエンターテイメントグループ
「ダービーカジノ」(6930円)
本物の競馬のように思わず身を乗り出してしまうドラマティックな展開もですが、ゲーム進行をアプリ任せにできるのもポイントです(萩野谷さん)
サイコロの出目に応じて進んでいく競走馬たちの状況を睨みながら、早い者勝ちでチップを配置してレースの勝利馬を予想。4レースが終了したらゲームも終了。最終的にもっともお金を稼いでいるプレーヤーが優勝となる。
<ここが面白い!>
ゲームが進むごとに増えていく特別な賭け枠やVIPカードが勝利のカギ。予想が当たった際の配当額と外れたときのペナルティを天秤に掛けて賭けるという先見の明も求められる。
■他プレーヤーがギブアップするまで、ひたすら我慢比べ
ヘルベティック
「マダ!」(1980円)
“お互いの顔色を伺いながらギリギリを攻める”という、テーブルを囲んで遊ぶボードゲームならではの面白みが存分に味わえます(萩野谷さん)
各自、自分の捨て山の1番上の数値を吊り上げるように手札を出していき、それ以上出せなくなった誰かひとりが脱落したら、他プレーヤーは点を獲得。最終的にカードに描かれたピンクのサボテンの実の合計数の多い人が勝利!
<ここが面白い!>
それぞれの思惑を大きく崩す3種類の特別な効能を持った“スペシャルカード”がポイント。どのタイミングで投入するか、やった・やられたの応酬がゲームにスパイスを効かせる。
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号42-43ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TOMMY>
【関連記事】
◆廃版となっていた名作ボードゲーム「ミスターダイヤモンド」がなんと復刻!
◆懐かしい昭和なボードゲームが21種入り!「はなやまの家庭盤」が令和に復刻!
◆新紙幣、生成AI、推し活、猫ミームetc. 新作「人生ゲーム」はトレンドワード満載だ
09/29 20:00
&GP