AIで防犯の取り組み分析、高スコアで住宅警備割安に 積水ハウス

新サービスを発表した(左から)ALSOKの宮島裕常務、積水ハウスの吉田裕明常務、博報堂の青木雅人常務=積水ハウス提供

 住む人の防犯への取り組みが高いほど、住宅警備のサービス料金が割安になる仕組みを来春、住宅大手の積水ハウス(大阪市)が始める。きちんと戸締まりしているかなどを人工知能(AI)を使って分析。毎月点数化して、3段階で割引額を決めるとしている。

 同社と警備大手のALSOK(東京都)、広告大手博報堂(同)の3社が22日発表した。

 まずは積水ハウスが2021年12月に導入した住宅設備の遠隔操作などができるシステムを利用する戸建て約4100戸に住む人が対象。扉の施錠や部屋の電気の点灯・消灯などの情報を蓄積する仕組みがあり、家族が在宅かどうかが外出先や勤務先でも分かる。スマホで行えるようになっているという。

 今回は、蓄積した在宅時のデータをAIで分析し、防犯につながる行動を点数化する。その点数が高いほど、料金が3段階で安くなるようにした。基本の警備を含むサービス料金は月額5060~6160円(税込み)となり、最大で1100円の差がでるという。

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