オリエンタルランド過去最高の売上高 新エリア開業で 9月中間決算

報道陣に公開された東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」。「アナと雪の女王」の世界観を表現した「フローズンキングダム」の一角=2024年5月7日午前9時28分、千葉県浦安市、関田航撮影

 東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは30日、2024年9月中間決算を発表した。6月に東京ディズニーシーの新エリアを開業した効果で客単価が上がり、売上高は前年同期比4.5%増の2972億円と過去最高だった。だが必要な人手が増え、賃上げの影響もあって人件費などがかさみ、営業利益は18.0%減の631億円、純利益は16.5%減の455億円となった。

 TDRの入園者数は2.4%(31万人)減の1220万人で、コロナ禍の反動で急増した前年同期の勢いが落ちたことに加え、猛暑などが影響したとみられる。一方、来場者1人あたりの売上高は4.4%(737円)増の1万7303円。新エリア「ファンタジースプリングス」の開業により、別料金でアトラクションにスムーズに乗れるサービス「ディズニー・プレミアアクセス」や、ホテルの宿泊と組み合わせたチケットなどの販売が増えた。ホテル事業の売上高は17.4%増の502億円で過去最高だった。(新田哲史)

ジャンルで探す