東証終値1910円安、石破新総裁に警戒感 円相場は一時141円台

市況

 30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前週末の終値より1910円01銭(4.80%)安い3万7919円55銭で取引を終えた。下げ幅は終値として歴代5番目の大きさで、2000円を超えて下落する場面もあった。

 自民党の石破茂氏が新総裁に就いて最初の営業日となった30日の株式市場は、警戒感が広がった。石破氏は金融正常化に理解があり、日本銀行の利上げが進むとの見方から、東京外国為替市場では1ドル=141円台まで円高ドル安が進行。日経平均では、円高で業績が悪化する輸出関連株を中心にほぼ全面安となった。

 石破氏は総裁選で、富裕層が持つ金融所得への課税強化や、法人増税にも言及した。市場では新政権に対する不安が広がる。一方で「変動は一時的」との見方も強い。(神山純一)

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