新生ローソン、「未来のコンビニ」始動 KDDIとの相乗効果なるか

「未来のコンビニ」の展示。左手前が商品をオフィス内に配送するロボット=2024年9月18日午後3時6分、東京都港区、黒田健朗撮影

 コンビニ大手ローソンと三菱商事、新たにコンビニ経営に参画する携帯大手KDDIは18日、店舗と通信・デジタル技術をかけ合わせた「未来のコンビニ」づくりの取り組みを発表した。AI(人工知能)やロボットを活用し、多様なサービスの強化を狙う。ただ、相乗効果を発揮できるかは見通せない。(井東礁、黒田健朗)

 KDDIが来春、本社を移転する東京・高輪のビル「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、3社がデジタルやロボット技術を活用したローソン2店舗を開く。人手不足などコンビニが抱える課題解決をめざすための実証をする。

 品出しや商品配送のロボット、リモートでの接客、レジを通さずスマホのアプリ決済で完結する「スマホレジ」などを設置。AIカメラを用いて客の属性や会員情報をもとに、おすすめの商品が店内に表示されるようにもする。

 これらの技術を他店舗にも拡大していき、2030年度には店舗内の作業の30%を削減し、1割以上の売り上げ増をめざす。

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