日本経済の需要不足「年4兆円」に拡大 GDP2次速報で内閣府推計

統計

 内閣府は17日、日本経済がもつ製品やサービスの供給力と実際の需要とを比べた需給ギャップの推計値を改めた。今年4~6月期はマイナス0.6%の需要不足で、1年間でみた場合の不足額は約4兆円とした。政府がめざす「デフレ脱却宣言」には逆風で、自民党総裁選の論戦に影響を与える可能性もある。

 今月発表の4~6月期の国内総生産(GDP)2次速報をもとに推計した。1次速報の段階から実質成長率が下方修正されたことで、年換算の需要不足額が前回推計の約3兆円よりも拡大した。ただ、1~3月期の不足額は約7兆円で、それよりは改善した。

ジャンルで探す