リゾート地・留寿都村に北海道3位の風力発電所 15基の巨大風車群

留寿都風力発電所=インベナジー・ウインド提供

 夏は遊園地やゴルフ、冬はスキー場として親しまれるリゾート地、北海道留寿都村(るすつむら)で24日、留寿都風力発電所の竣工(しゅんこう)祝賀会が開かれた。米国系発電会社のインベナジー・ウインドが初めて日本で建設した風力発電所で、3月から運転を始めた。総出力は道内3位の63メガワットで、村の約33倍にあたる3万5千世帯分の電力をまかなう。

 インベナジー社のブライアン・シューラー副社長は「クリーンエネルギーは地域の皆さまと経済のために機能しなければ成功とはいえない」とあいさつ。佐藤ひさ子村長は「村からクリーンな電力が各地に送られることは次世代が活躍する未来への贈りものになる」と語った。全15基の風車で年間約6万4千トンの二酸化炭素排出を削減できる。

 当初は伊達市や洞爺湖町など4市町村で最大50基(160メガワット)を建設する計画だったが、住民の反対もあり規模が縮小した。村によれば、低周波や騒音などの苦情は寄せられていない。(日浦統)

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