トヨタ「最大級ミニバン」にNTTの「画期的システム」搭載! “カメラ多数”のド派手な「謎のシエナ」が日本を走る! 「めちゃ大事な目的」とは?
2024年10月9日にNTTドコモは、自動運転車両の定期運行を実施することを発表し、そのベース車両としてトヨタ「シエナ」が用いられることが明らかになりました。一体どのようなクルマで、何を目的とした実証実験が行われるのでしょうか。
NTTが「シエナ」を用いて自動運転に向けた実証実験を実施
2024年10月9日にNTTドコモは、愛知県の自動運転運行事業に採択され、本協業に基づくMay Mobility社の技術を活用して、自動運転車両の定期運行を実施することを発表しました。
本定期運行及び実証実験では、トヨタ「シエナ」がベース車両として用いられます。
シエナは1997年に北米市場でデビューし、「プレビア」(日本国内では初代「エスティマ」)の後継モデルとして位置づけられました。
現行モデルとなる4代目は2021年にデビューし、主にアメリカや中国を中心に展開されています。
ボディサイズは全長5170mm×全幅1990mm×全高1740mmと、トヨタの人気高級ミニバン「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm)よりも大きなサイズ感です。
エクステリアは流麗なボディが特徴的で、このスタイルは先祖モデルにあたるプレビアから代々継承されています。
インテリアには先進的な印象を与える「ハイブリッジコンソール」を採用。
センターコンソールにはグレードによって高級感のある木目仕上げや、光沢のある黒ののこぎりのようなギザギザ仕上げ、アルマイト加工されたダークグレーの塗装が施されており、質感が高められています。
パワートレインはアルファードと同様の2.5リッターハイブリッドエンジンを搭載。
駆動方式はFFまたは4WDから選択可能です。
NTTは、そんなシエナをベースにした複数のカメラやアンテナを至る所に装着したテスト車両を用いて実証実験などをおこなうとしています。
同社は、これまでもMay Mobility社が持つ独自AIによる自動運転技術とNTTグループが持つ高速・低遅延・高信頼の通信ネットワーク技術、地域に根差した人材力の組み合わせによる自動運転サービスの検討を進めてきました。
そんななか、交通量の多い都市部における幹線道路の車速に沿った自動運転車両による今回の定期運行は全国で初めての取り組みとなり、自動運転レベル2での定期運行を行いながら、自動運転レベル4でのサービスの提供を目指すとのことです。
なお、期間は2024年11月7日から2025年3月19日とし、主に名古屋市内で行われるとしています。
そのほか、遠隔監視機能を含む走行実証も2024年10月下旬から行われる予定です。
NTTはこれらの本定期運行及び実証実験を通じて、ベース車両のミニバン以外の車両サイズでも自動運転サービスの提供についても検討を進め、地域や利用シーンのニーズに合った車種の提供や複数車種での同時走行・管理を可能にする取り組みを加速させていくとしています。
そして、安心・安全の強化、利便性の向上、確かな運用実績による段階的な事業展開を推進し、交通課題の解決に限定せず、地域が抱える社会課題の解決につながる自動運転サービスを提供していくとのことです。
10/29 11:10
くるまのニュース