「庭に変な物が刺さっているのですが…」ウクライナで“巨大ロケット弾”処理の様子が公開される

「竜巻」の愛称を持つ兵器。

西側の2倍以上長いロケット弾

 ウクライナ国家緊急事態省は2024年11月13日、ロシア軍が撃ち込んだBM-30「スメルチ」多連装ロケット砲の不発弾を回収したと公式テレグラムで発表しました。

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BM-30「スメルチ」多連装ロケット砲がロケット弾を発射する様子(画像:ロシア国防省)。

 このロケット弾は、ドネツク州クラマトルシク地区のリマンのとある私有地で発見されたとのことで、地中深く刺さった状態でした。通報により国家緊急事態省の職員が回収し、安全な場所まで輸送し、爆破したようです。

 BM-30は旧ソ連時代の1980年代に開発された兵器で、300mmロケット弾を12連発発射できます。愛称の「スメルチ」はロシア語で「竜巻」を意味し、アメリカなど西側諸国が運用しているMLRS多連装ロケットシステムより2倍以上長い、全長約7.6mのロケット弾を短時間で一斉発射できることが特徴です。敵軍の砲兵陣地や野戦司令部、燃料や弾薬などの物資集積所、車列など幅広い対象への攻撃に使用されます。

 なお、ウクライナ国家緊急事態省は、爆撃や砲撃を受けた街の復旧以外に不発弾の処理も担当しており、これまでも、同ロケット弾以外に滑空爆弾や燃料気化爆弾など、かなり危険な爆発物の処理も行っています。

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