「工事が終わったら開通します」 東京“放射7号”部分開通の整備形態が明らかに 住宅街だけど「信号が少ない」!?

え、あそこ信号つけないの!?

「放射7号」の部分開通、都が整備形態を発表

 東京都第四建設事務所は2024年10月、整備中の都市計画道路「放射7号」の部分開通に関して、その整備形態を発表しました。

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部分開通に向けた整備が進む放射7号。練馬区西大泉(乗りものニュース編集部撮影)。

 放射7号は、東京都心から関越道の練馬IC、外環道の大泉ICに通じる幹線道路「目白通り」の延伸部にあたります。目白通りが途切れる大泉学園通りの「北園」交差点から、西東京市境までの約2kmが事業区間ですが、途中にある墓地の移転が進まず、一部の歩道などを整備するのみで車道の開通に至らないままの状態となっています。

 今回、都は約2kmのうちの西側、都道24号「練馬所沢線」から、西東京市境の「福泉寺通り」までの部分開通を明らかにしました。これにより西東京市内の既存開通部と接続し、三鷹や調布に通じる南北幹線「調布保谷線」(伏見通り)へ直結することとなります。

 新規開通部には、既存街路との交差点が6か所設けられます。ただし、信号機がつくのは練馬所沢線との交差点と、大泉第四小学校前の交差点(押しボタン式)のみです。他は横断歩道を設置するにとどまります。

 西東京市境の福泉寺通りとの交差点には「信号機を設置しないのか」という問いに対し、都は「全線交通解放時に設置する計画です」と説明。ここは現状、南に並行する「したみち通り」と福泉寺通りとの交差点が近接しており、こちらに信号機が設けられています。全線交通解放時には、このしたみち通りの交差点の信号機を廃止するとしています。

 また、練馬所沢線としたみち通りが接続する「小泉橋交差点が渋滞するのではないか」という問いには、「交差点に流入する車の総量は大きく変化しないため、渋滞が悪化することはないと予測」しているそうです。

 放射7号の未開通部、目白通りから福泉寺通りまでの南側に並行するしたみち通りが抜け道になり、クルマと歩行者、自転車が入り乱れる危険な状態であることが地域の課題です。部分開通により、少なくともその並行区間については、したみち通りの交通分散と安全確保が期待されるといいます。

 なお、部分開通部は横断歩道や信号の設置などの工事が終わり次第、「車道の交通解放を予定している」とし、時期については改めて発表するそうです。全線開通の時期については「未定」としています。

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