「おとぎ電車」が帰ってきた! 西武「工場跡地」の商業施設に“凸形”機関車を設置 そもそもどこにあった?
西武鉄道の「おとぎ電車」が、所沢に“里帰り”しました。
所沢を走った“おとぎ電車”を展示
2024年10月17日未明、かつて西武鉄道を走った「おとぎ電車」が、所沢駅前のエミテラス所沢(埼玉県所沢市)に設置されました。
エミテラス所沢は、西武車両を多数製造した自車工場「所沢車両工場」の跡地に、9月に開業した大型商業施設です。工場の記憶を伝える“レガシー”(遺産)として、施設内には、駅から通じていた「引き込み線」の場所へのレールと「2000系運転用シミュレータ」が設置されています。
そして今回、レガシーの第3弾として、「おとぎ電車」が1階に置かれました。
「おとぎ電車」は、1984年に新交通システム「レオライナー」となった西武山口線の前身で、遊園地内を蓄電池機関車が客車を牽引して走る乗りものでした。
今回、エミテラス所沢に置かれた機関車は、全長約5m、重量約10t。1960年に所沢車両工場で製造されたB11形B15蓄電池機関車です。
引退後は鉄道模型メーカーの関水金属が所有していました。同社は埼玉県鶴ヶ島市内に6月にオープンした「ガーデンパーク」で「おとぎ電車」を動態保存することを表明していますが、元々複数の「おとぎ電車」を所有しており、その一部を西武鉄道が譲り受け、所沢に“里帰り”した形です。今後、所沢と鶴ヶ島の2か所で「おとぎ電車」を見られることになります。
なお、10月20日には、エミテラス所沢で「おとぎ電車」の撮影会が予定されています。当日は、西武鉄道の公式キャラクター「らびゅーくん」と一緒に写真撮影が可能です。
10/17 17:12
乗りものニュース