中ロ連合艦隊が小笠原沖に出現! 日本列島を「合同パトロール」で一周か 台湾沖での大規模軍事演習との関係は?
沖ノ鳥島近海から沖縄西方までズンズン。
台湾周辺の大規模軍事演習と同日
防衛省・統合幕僚監部は2024年10月14日、日本の南方海域を中国とロシアの艦艇多数が航行していたと発表。海上自衛隊が撮影した画像を公開しました。
発表によると、中国とロシアの艦艇は小笠原諸島周辺から沖縄本島近海を抜けて南シナ海や東シナ海まで航行したとのこと。まず10月11日(金)午後5時ころに、日本最南端である沖ノ鳥島(東京都)の北東約400kmの海域において、中国海軍レンハイ級ミサイル駆逐艦、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦、ジャンカイII級フリゲート、フチ級補給艦、およびロシア海軍ウダロイI級駆逐艦2隻の計6隻が西進するのを確認したそうです。
その後、13日(日)には、前出の中国艦艇4隻が沖大東島(沖縄県)の南約130kmの海域を西進したのち、翌14日(月)に、沖縄本島の南約370kmの海域を西進して台湾方面へ向かっています。
一方、ロシア艦艇2隻は13日(日)に、沖大東島の南西約70kmの海域を北西進したのち、翌14日(月)に、沖縄本島と宮古島(沖縄県)との間の海域を抜け、東シナ海へ向けて航行したことを確認しています。
なお、この中国海軍艦艇4隻は、9月7日(土)から8日(日)にかけて、対馬海峡を北東進した後、同月23日(月)に宗谷海峡を東進した艦隊と同一とのことなので、日本の周辺海域をグルリと一周したことになるでしょう。また、ロシア海軍艦艇2隻についても、9月23日(月)に宗谷海峡を東進したものと同一と防衛省・統合幕僚監部は発表しています。
一部報道によると、中国はロシアと共に太平洋を「合同パトロール」すると明言しており、今回の動きはそれに関連したものと見られています。
これに対し海上自衛隊は、佐世保基地(長崎県)を母港とする護衛艦「あさひ」や「じんつう」、呉基地(広島県)所在の護衛艦「さざなみ」、大湊基地(青森県)配備の護衛艦「おおよど」を出動させたほか、鹿屋航空基地(鹿児島県)や厚木航空基地(神奈川県)からP-1を、那覇航空基地(沖縄県)からP-3Cをそれぞれ飛ばし、警戒監視や情報収集を行ったとしています。
ちなみに中国軍は、10月14日に台湾周辺で空母などが参加した大規模な軍事演習を実施しています。
10/16 06:12
乗りものニュース