海自の護衛艦に「SFの兵器」搭載!? 防衛省が“レーザーシステム”研究へ 大群で襲ってくるドローンも無力化
弾薬の補給も必要ない「ゲーム・チェンジャー」!?
「艦載用レーザーシステム」の研究試作に着手へ
防衛省は2024年9月、小型無人機の脅威に対応するため、「艦載用レーザーシステム」の研究試作を来年度から開始する方針を明らかにし、イメージ図も公開しました。
近年は無人機が著しく発展しており、偵察用途だけでなく、自爆攻撃が可能な機体も開発されています。また、大量の無人機が連携しながら攻撃を行う「ドローン・スウォーム攻撃」が将来の脅威となる見込みです。無人機は比較的安価なため、従来の誘導弾などで迎撃した場合、費用対効果が悪くなるという課題があります。
こうした新たな脅威に対して、物理的な破壊を伴わない、光学センサ妨害などの「ソフトキル」能力を持つ新兵器として開発されるのが「艦載用レーザーシステム」です。
この新兵器は、レーザー光を目標に照射して無力化します。レーザーを連続で発射し続けることができるため、無人機が多数飛来した場合でも対処可能となります。電力の供給は必要ですが、弾薬の供給は必要ありません。
防衛省は「高出力レーザーは、誘導弾と比較して1回あたりの対処コストが劇的に低下する」とした上で、「数多く飛来する小型無人機といった脅威に対して、ゲーム・チェンジャーとなり得る」としています。
開発にあたっては、艦艇の限られた空間に搭載するため、構成品のモジュール化や小型化を図る方針。新規に建造する艦艇だけでなく、既存の艦艇に搭載することも視野に入れているようです。
今後は、2025年度から2029年度まで研究試作を実施する予定。2027年度から2030年度まで試験を実施し、成果を検証するとしています。
10/13 06:12
乗りものニュース