え…「道の駅から旅客機乗りま~す」ができる珍空港があるだと…? 館内はフツーの空港とどこが違うのか

秋田県には、秋田空港のほかにもうひとつ民間空港が設置されています。県北部の「大館能代空港」です。この空港、実はかなり個性的な一面を持っています。どのようなものでしょうか。

1日東京便が3往復

 秋田県には、秋田空港のほかにもうひとつ民間空港が設置されています。県北部の「大館能代空港」です。しかし秋田空港はJAL(日本航空)・ANA(全日空)など複数社が国内線や国際線を運航しているのに対し、大館能代空港はANAの羽田便が3往復するのみ。しかしこの空港、実はかなり個性的な一面を持っています。

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大館能代空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 かつての秋田県北部は、鉄道などを使用する場合に首都圏へのアクセスが非常に悪く、同空港はそれを解決すべく1998年に供用開始されました。また先述のとおり2024年現在は3往復ですが、うち1往復は羽田~地方路線の発着枠を地方公共団体などと航空会社による共同提案から募ることで、地域航空ネットワークの発展を目指す国土交通省航空局の「政策コンテスト枠」により設定されたもの。この3往復体制は2025年3月まで継続される見通しです。

 この空港の大きな特徴のひとつが、空港が「道の駅」としての役割も持っていることです。空港施設が「道の駅」の役割を果たしているのは、大館能代空港のほか、2024年1月に被災した能登空港の2か所のみです。

 空港ビルは3階建てで、館内は木目調が多く採用されており、一般的な国内地方空港よりも道の駅っぽいテイストです。館内にはレストランやカフェ、観光案内コーナーなどが入っています。また、1階部には巨大な「なまはげ」の人形もあるほか、空港中庭には「秋田犬オブジェ」が設置されているなど、大館市が発祥といわれている秋田犬にちなんだアイテムが、空港内に多く備わります。なお、「8」のつく日は、空港利用者を秋田犬が出迎えするイベントも行われています。

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