羽田空港隣の巨大ホテルに出現「ANAの部屋」に宿泊! こりゃ目も耳も体も幸せになれる…な工夫の数々とは?
羽田空港に隣接する日本最大のエアポートホテル「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ 羽田空港」に、ANAとのコラボルームが誕生しています。どのようなものなのでしょうか。今回、この部屋に宿泊することができました。
ANAの御長寿機「737」がテーマ
羽田空港に隣接する日本最大のエアポートホテル「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ 羽田空港」に、ANA(全日空)とのコラボルームが誕生しています。どのようなものなのでしょうか。今回、この部屋に宿泊することができました。
このコラボルームは2部屋が用意されており、それぞれ異なるコンセプトを持ちます。ひとつはANAで半世紀以上使用されている「ボーイング737」、もうひとつは同社で国内・国際の両面で活躍する「ボーイング777」です。今回は737の方の部屋を体験しました。
ボーイング737シリーズは、2024年時点でも同グループの主力機のひとつです。同社での導入は1969年。機体は初期タイプの737-200でした。同社では導入と同時に、「モヒカン塗装」と呼ばれる先代機体デザインが誕生しました。それから半世紀以上経過した2024年現在は、国内線を中心にシリーズの派生型のひとつである「737-800」が国内線を中心に運航されています。
室内には737-200をはじめとする737シリーズの写真が並びます。737-200の写真はもちろん「モヒカン塗装」で、737-800とは異なり、エンジンが細長い形状をしているのも特徴です。これらの写真のなかには、「今では簡単に見ることのできない」(同社公式ページより)ものもあるとのことです。
また、家具も大きな特徴が。たとえば室内には、737実機のコクピットの窓を加工して作られたテーブルなど、ANA機のパーツを生かした、とても珍しい家具が設置されています。とくに大きく目立つものは窓に面して設置されているANA国際線のビジネスクラスシート。シートに座りながら、窓の外の景色を見ることができるというわけです。
目も耳も体も幸せな「ANAの部屋」
窓の外には、羽田空港の国際線ターミナル、そしてB滑走路が広がります。このロケーションも大きなポイント。羽田空港では夏季などの南風が吹いた際に、一部時間において「羽田新ルート」という運用を行いますが、ここではB滑走路を離陸用として用います。つまり、この運用では離陸する旅客機たちを窓の外から眺めることができるというわけです。もちろん、夜間の空港夜景なども魅力のひとつで、南風運用時には着陸機を眺めることも可能です。
そしてこの部屋には目だけではなく、耳でも楽しめる工夫が凝らされています。ビジネスクラス席に設置されているのは、航空無線を聞くことができるエアバンドレシーバー。羽田空港を飛び交う航空機と管制塔との交信をリアルタイムで聞くことができるのです。
また、同ホテルの最上階には、パノラマビューを望める展望露天温泉やサウナなどを楽しめる施設「泉天空の湯」があり、素泊まりでも、この施設の温泉チケットが付いてきます。また同ホテルは「羽田エアポートガーデン」とも隣接しているため、飲食施設も充実。朝食バイキングプランもオプションでつけることもでき、定番の朝食メニューのほか、フレンチトーストやタコスなどを楽しむことができます。
このコンセプトルームの価格は公式サイト上では1万9850円から(最大3名まで対応でき1部屋あたり5万9520円から)となっています。このほか同ホテルでは2024年5月時点で、JAL(日本航空)とのコンセプトルームをはじめ、9種類の他社コラボルームを展開しています。
06/09 10:42
乗りものニュース