米空軍のF-35 北欧で「史上初の快挙」を成し遂げる 国際情勢の激変により“伝統の訓練”への参加が実現

え、まだ実現してなかったの?

F-35がフィンランドの高速道路に飛来する!

 在欧アメリカ空軍は2024年9月4日、F-35A「ライトニングII」2機がフィンランドの高速道路に離着陸する訓練を行ったと発表しました。

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ヨーロッパの空を飛ぶF-35A「ライトニングII」(画像:在欧アメリカ空軍)。

 F-35のようなステルス能力を有する第5世代戦闘機がヨーロッパの高速道路に離着陸するのは、史上初めてです。

 アメリカ空軍はフィンランド空軍の年次演習であるバーナ演習にドイツ空軍と参加。この演習ではロヴァニエミ州のノルバティ高速道路とラヌア州のホシオ高速道路が戦闘機の滑走路として使用されます。

 フィンランドでは、有事の際に飛行場や空港が使えなくなった場合に備え、高速道路を戦闘機の臨時滑走路として使えるようにしていますが、同国が2023年4月にNATOに加盟したことで、アメリカ空軍とドイツ空軍による同様の訓練が実現しました。

 在欧アメリカ空軍司令官のジェームズ・B・ヘッカー大将は「私たちの第5世代F-35がヨーロッパの高速道路に初めて着陸に成功したことは、同盟国フィンランドとの関係の成長と緊密な相互運用性の証しです」と述べました。

 高速道路への離着陸は、フィンランド空軍では標準的なパイロット訓練として行われていますが、アメリカ空軍ではそれほど頻繁には行われていません。ヘッカー大将も「フィンランドの同業者から学ぶ機会は、通常ではない場所から空軍力を迅速に展開して使用する能力を向上させ、我々の軍隊の集団的な即応性と機敏性により良い影響を与えます」と訓練の重要性を強調しました。

 なお、ドイツ空軍のユーロファイター「タイフーン」も今回初めてフィンランドの高速道路に離着陸したとのことです。

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