「え、戦闘機が高速道路に!?」公道を派手に行き来する「グリペン」離発着訓練を公開!

本当の自動車道路に降ります。

スウェーデンでは定期的に行う訓練

 北大西洋条約機構(NATO)は2024年5月21日、スウェーデン空軍のJAS 39「グリペン」戦闘機がヨーテボリ近郊の高速道路を使用し、離着陸する訓練の様子を公開しました。

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高速道路に着陸する「グリペン」(画像:アメリカ空軍)。

 スウェーデンでは、 空軍基地、空港及び補助滑走路が、敵性勢力攻撃や自然災害などにより損傷し使用できなくなった場合に、軍用機が離発着可能なように意図的に整備された道路を使用して、運用することが可能となっています。

 訓練に参加した「グリペン」は、地上に着陸すると、グリペンは移動武装・給油地点ポイント (FARP) を利用し、給油後はすぐさま離陸しました。

 訓練に参加したパトリック・ランゲ大尉 は「ウクライナで目にするものと同じことが起きた場合、主要空軍基地周辺は非常に脆弱で、基地全体が破壊される可能性があります。このシステムは戦時中の生存率を高めるには良いと思います」と話します。なお、高速道路だとしても戦闘機にとってはかなり狭いスペースということ、慎重な操作求められるとのことです。

 これまでも、スウェーデン空軍の訓練としては定期的に、高速道路を利用していますが、同国は2024年3月からNATOに加盟しており、NATOの公式での訓練公開としては今回が初になります。

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