千葉の湾岸道路に接続「京葉道路に逃げられる」道路が建設中! 大陥没時「もしあったら…」

これが迂回路になったよなー……。

国道16号の大陥没に「もしあったら…」

 2024年9月4日、東京湾岸道路に含まれる千葉県市原市内の国道16号で、4車線の全幅にわたって道路陥没が発生。5日まで全面通行止めとなり、内陸側に迂回する措置がとられ、周辺道路で混雑が発生しました。

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東京湾岸道路の市原市内で9月4日に発生した道路陥没、復旧作業の様子(画像:千葉国道事務所)。

 この区間は並行して内陸側に京葉道路が走っていますが、ちょうど蘇我ICと市原ICのあいだで両ICとも距離があるためか、高速道路へ迂回する措置はとられませんでした。千葉市から並行する両路線ですが、その間には市街地とJR線があるため、湾岸道路で何かあった場合に京葉道路へ迂回しづらい状況があります。

 そうしたなか、両道路をつなげる道路が建設中です。

 路線名は塩田町誉田町線といい、現在は誉田(千葉市緑区)から、おゆみ野の住宅街を経て、京葉道路の蘇我IC(国道16号)まで約6.2kmが開通しています。

 現在建設中なのは、そこから湾岸道路(国道357号)の「蘇我陸橋南交差点」に至る約780mの延伸部です。ここは京葉道路と湾岸道路の間隔が特に狭まる箇所で、あいだを通るJR内房線は高架橋で交差します。

 もし塩田町誉田町線の同区間がいまできていれば、今回の湾岸道路の陥没において京葉道路への迂回が容易になっていたでしょう。この区間の事業期間は2029年度までとなっています。

 また、将来的に塩田町誉田町線は京葉道路の東側で、2023年に無料化された旧千葉外房有料道路と直結する見込みです。こうしたネットワークの進展にも対応するため、湾岸道路の蘇我地区で6車線化も進められています。

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