高速SAに“かつてない方式の駐車マス”登場 「指定時間に出よ」 本格導入への布石に

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中国道の山口県内SAでまず試行「出発時間指定」

 NEXCO西日本中国支社は2024年8月27日、中国道の鹿野SA下り線(山口県周南市)で、「出発時間指定 大型車3列駐車マス」の運用を30日から始めると発表しました。大型車マス拡充の一環として、新たな方式を試行します。

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トラックで混雑する夜のSA。写真はイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。

 ガソリンスタンド跡地に、大型車が3台縦列で停められる細長い駐車マスを3列(計9台分)新設。各列には「5:00」「5:30」「6:00」と、出発時刻が明記されています。

 ドライバーは自身の出発時刻にあったマスに、前方から詰めて駐車し、指定時刻になったら前の車両から順番に出発してほしいとのこと。なお、普通車・特大車・トレーラーなどは利用できません。

 今回の試行は、山陽道の佐波川SA下り線(山口県防府市)への導入が予定されている「複数縦列式(コラム式)駐車場」の布石になります。

 複数縦列式はドイツなどで実績があり、出発時刻別に縦列駐車するレーンを設けることで、駐車マスを効率的に運用することを目的としています。ドイツでは駐車チケットや頭上の出発時刻表示など、ドライバーに駐車方式を伝える制御がとられているといいます。

 この方式は、高速道路各社で大型車マスの不足が顕在化するなか、抜本的な解消を目指して2024年度に新設が表明された新手法のひとつ。まずは鹿野SAで小さな規模から試行していくことになりました。

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