国交省“怒りの実力行使”から1年、無料バイパスSA横の「新トンネル」いよいよ開通へ? 完成近づく姫路の“超便利道路”

トンネル名のインパクトがスゴイ!

「姫路SA」一般道の出入り閉鎖から1年 トンネルほぼ完成

 兵庫県姫路市の南北を結ぶ新たな幹線道路「広畑青山線」2.3kmの建設が佳境を迎えています。

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広畑青山線の俺天下山トンネル。まだ開通していない(乗りものニュース編集部撮影)。

 広畑青山線は、臨海部の広畑地区と国道2号「姫路バイパス」を直結する2.3kmで、開通すれば、広大な日本製鉄の製鉄所(瀬戸内製鉄所広畑地区)の正門と姫路西ICが直結します。

 姫路西ICと広畑地区の間は山で隔てられていますが、そこを貫く「俺天下山トンネル」は2015年に完成しています。ただずっと未供用のままです。

 姫路西ICに隣接する姫路SAでは、2023年9月、国土交通省による“実力行使”が行われたことでも話題になりました。

 一般道にも開かれていた姫路SAは、それゆえに“相乗り行為”の温床となり長時間駐車が横行していたことから、国交省は一般道からの出入りができない構造に変更しました。その背景には、広畑青山線の開通によって交通量の増加が見込まれることもありました。

 ただし、広畑青山線は用地買収の遅れなどが響き、2023年度の開通予定が2025年度に延期されています。

 とはいえ工事は確実に進展しており、2024年5月にはJR山陽本線のアンダーパス完成記念イベントも開催されたほか、8月19日(月)から9月27日までの平日に、広畑青山線の工事に関連して姫路西ICの夜間通行止めが行われています。

 県姫路土木事務所によると、姫路西ICの夜間通行止めは、広畑青山線の開通に向け一般道との接続部の拡幅などを行うため。インターを降りて南方向(広畑青山線)へ右折するための右折レーンなどを設置する改良工事の一環だそうです。

 俺天下山トンネルの完成から年月が経ち、SNSでは「いつ開通するのか」という声も多く見られますが、いよいよ供用が近づいています。

 県によると、広畑青山線は2025年度に一部暫定2車線で開通予定。俺天下山トンネルをもう1本つくったのち、完全4車線化する見込みです。

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