有人哨戒機から”選手交代”! 海上自衛隊「滞空型無人機」導入に向けた動きスタート 有力候補は?
将来の日本を守るカギになるかもしれません
有力候補は2機種か?
海上自衛隊は2024年8月7日、「滞空型無人機(UAV)の提案要求書の手交に関する説明会」に関する発表を行いました。
滞空型無人機は、広域にわたる警戒監視と情報収集任務を実施可能な無人機と、その管制装置などの機材一式のこと。現在、海上自衛隊では警戒監視および情報収集活動について、有人の対潜哨戒機P-3Cと、その後継機であるP-1により実施しています。
ところが、今後の少子高齢化に伴い、自衛隊の人材確保が困難になることが予想されるため、有人機の任務を無人機に移行し、将来的により効率的な任務の達成を図ろうとしているのです。そのため、従来P-1は70機程度の調達が見込まれてきましたが、2022年末に発表された今後の防衛力整備に関して定めた「国家防衛戦略」によると、滞空型無人機の導入に伴い、P-1の調達数を見直すことが明記されました。
今後、海上自衛隊では各企業から入手した提案要求書に基づき、滞空型無人機の機種を選定していくことになりますが、現時点でどの企業がどの機種を提案するかについては、定かではありません。ただし、現在海上保安庁で運用中のほか、海上自衛隊でも試験運用が行われたMQ-9B「シーガーディアン」(ジェネラル・アトミクス社製)と、すでにアメリカ海軍で警戒監視任務に投入されている実績を誇るMQ-4C「トライトン」(ノースロップ・グラマン社製)は、有力な候補になると考えられます。
08/18 11:42
乗りものニュース