帰省ラッシュに大地震注意報、どう行動すべき? 東海道新幹線は“遅れ” バスは“山側経由”に変更も
宮崎県で発生した大地震を受けて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表され、広い範囲で交通に変化が生じています。明日から始まる帰省ラッシュ、利用者はどう注意すべきでしょうか。
東海道新幹線は「遅れ」前提?
2024年8月8日、宮崎県で発生した大地震を受け、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されたことに伴い、鉄道ではしばらくのあいだ、一部列車の運休や、一部区間で速度を落として運転するなどの対応が行われています。10日(土)から見込まれる帰省ラッシュ、利用者はどう「注意」すべきでしょうか。
JR東海は8月8日から1週間程度、東海道新幹線の三島~三河安城駅間で速度を落として運転、これにより「少なくとも10分以上の遅れが見込まれ、更に遅れる可能性もある」としました。
ただ9日10時40分頃の段階で、10分以上の遅れは発生していないといいます。現時点で、運休列車の案内もないとのこと。
「速度を落とす範囲を変更する可能性もある」ということから、利用する列車の最新の運行状況をウェブサイトで確認しながら、駅に来てほしいということです。
高速道路はどうでしょうか。東名高速・新東名高速などを管轄するNEXCO中日本によると、道路情報板で巨大地震の注意喚起情報を発信してはいるものの、9日11時頃の時点で特に大きな変化はないとのこと。
ただ、一部の高速バスではルート変更が生じています。ジェイアール東海バスは8日、今回の発表を受け、東名経由の便については新東名、伊勢湾岸道経由の便については東名阪道と、それぞれ山側の並行路線に迂回する措置をとっています。このため、迂回区間で当面のあいだ、バス停の休止が発生するそうです。
NEXCO中日本は、地震が発生すれば、点検などのため必要に応じて通行止めを行う可能性があるとしています。
また同社東京支社は8日、運転中に「緊急地震速報」を受信した場合の対応を公式Xで発信しています。
・ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促す
・緩やかに速度を落とす
・大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止
緊急地震速報から、強い揺れが来るまでの数秒から数十秒という短い間いに、身を守るための行動を取るよう呼びかけています。
08/09 12:12
乗りものニュース