「バスで『車内カメラ』使いますよ」 京王&バスメーカーが異例の“おことわり” ドライバーを助ける手段に

安全性向上のためです。

転倒防止にカメラ映像活用

 京王バスと日野自動車は2024年8月6日、両社が実施する実証実験と、それに伴う個人情報の取り扱いに関する発表を行いました。

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京王バスで運行されている車両(画像:写真AC)。

 この実験では、バス車内に取り付けたカメラで取得する映像を活用し、安全確認支援システムの実証を行います。具体的には、車内前部および中央部に設置されたカメラにより、運行中の車内全体を撮影し、乗客の動きの状態を判断して運転士に対する注意喚起を行うというもの。これにより、バス車内における転倒事故などの発生防止を目指すとしています。

 実証実験の対象となるバスは2台(L21604号車、L21718号車)で、主な対象路線は、L21604号車(多摩 200 か3057)が調布駅北口⇔三鷹駅南口(鷹66)、調布駅北口⇔深大寺(調34)、調布駅北口⇔吉祥寺駅(吉14)、調布駅南口⇔多摩川住宅西(調41・調45・調46)。L21718号車(多摩 200 か3275)が調布駅北口⇔武蔵小金井駅南口(武91・武93)となっています。期間は、2024年9月9日から12月31日までとのこと。

 なお、この実証実験で使用するカメラ映像には、乗客の年代、性別、顔画像、乗降バス停および乗降日時などの個人情報が含まれることになります。これらのデータに関しては、利用者を京王バスおよび日野自動車に限定し、業務委託先などの関係者以外の第三者に提供することはないとのこと。また、取得した映像は、安全管理措置を講じた上で適切に保管し、保管期間(2026年12月31日まで)終了後は直ちに破棄するとのことです。

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