「モンスター級12気筒エンジン」20年以上の歴史に幕 後継は“環境に優しい”ウルトラパワーのハイブリット
10万台以上生産された。
「燃焼エンジンの極致」といわれたベントレーの至宝
ベントレーは2024年7月23日、最後の12気筒ガソリンエンジン「W12」の製造完了式典を行いました。
同エンジンは2003年から発売され、10万台以上生産されてきました。コンチネンタルGTやベンテイガ・スピードなどに搭載されたベントレーの象徴的なエンジンでもあり、イギリスで同エンジンは「燃焼エンジンで技術的に達成できることのピークの一例」とされていました。
一時代を築いたエンジンでしたがベントレーは「持続可能なラグジュアリーモビリティのグローバルリーダーになる」ことを目指し、2023年2月22日に生産を終了するという方針を発表していました。
同エンジンの後継としては「ウルトラ・ハイパフォーマンス・ハイブリッド」という、V8エンジンにモーターを組み合わせたハイブリットエンジンが開発されており、新型のコンチネンタルGTなどに搭載されます。
ベントレーの製造担当取締役会メンバーであるアンドレアス・レーエ氏は「W12エンジンはベントレーの歴史において重要な役割を担ってきました。関係する方々と共にこのエンジンの引退を祝うのは当然のことでした。このエンジンの登場は一夜にして会社の様相を一変させました。真のゲームチェンジャーとして歴史に刻まれることになるでしょう」とスピーチしました。
なお、エンジン製造を担当していた22人の熟練工は、再教育を施し別の部署へ再配置されるとのことです。
07/30 08:42
乗りものニュース