人類を再び月へ「アルテミスII」ケネディ宇宙センターへ向け“驚愕の方法で”出荷される

輸送は最終段階へ。

ロケット用の運搬船にのせてケネディ宇宙センターへ

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年7月8日、人類の月面再着陸をめざす「アルテミス計画」初の有人飛行ミッションに使うロケット「アルテミスII」のコア・ステージ部分が、 ケネディ宇宙センターに輸送する前段階に入ったと発表しました。

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「アルテミスII」ロケットブースター部分(画像:NASA)。

 コア・ステージは 6月28日にニューオーリンズにある組立施設で最終組み立てを終えた後、7月6日に組立施設にある別のセクションに移し、フロリダ州のケネディ宇宙センターに運ぶための準備をしています。

 ケネディ宇宙センターには、ロケット用の運搬船である「ペガサス」に格納して運びます。NASA、ボーイング及びL3ハリス・テクノロジーズ、エアロジェット・ロケットダインの共同で開発されたこのコア・ステージは全長212フィート(約64.6m)で、2つの巨大な推進剤タンク及びアビオニクス、フライトコンピューターシステム、そして4基のRS-25エンジンが搭載されています。

 7月中旬にはケネディ宇宙センターへ輸送を完了する予定とのことです。なお、打ち上げは2025年9月が目標とされています。「アルテミスII」では、有人での月周回軌道での飛行が予定されており、月面着陸に関しては、同機を打ち上げた後の「アルテミスIII」以降となります。

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