「止まれない!!!」雨の日の高速道路の“ヤバさ” 跳ねあがる事故率“21倍”も!? 気を付けるべき3箇条とは

突然の雨が多い季節はヤバい。

車間距離と減速が大事

 梅雨の長雨やゲリラ豪雨など、6月から8月にかけてはクルマを運転していて思わぬところで雨などに見舞われる機会が多くなっています。一般道でも危険な状況になることがありますが、ふだんは走りやすい高速道路は特に、事故率が跳ね上がるので注意が必要です。

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雨の日の高速道路のイメージ(画像:写真AC)。

 首都高速は公式ホームページで、雨天時は晴天時に比べ死亡事故が4倍、施設接触事故が7倍に増えると注意を呼び掛けています。また、阪神高速も雨の日の事故率は直線で5倍、カーブでは21倍になるとのこと。NEXCO中日本も公式X(旧:Twitter)で注意を呼びかける投稿を行っています。

 さらに首都高速によると、降り始めて地面が滑りやすくなり始めたときこそ、特に注意が必要だといいます。「カーブ手前での減速」「早めのワイパー」「車間距離を十分取る」の3項目を、安全運転をする上で特に重視して欲しいとしています。

 では、どれほど路面が滑りやすいのでしょうか。NEXCO中日本は、高速道路を100km/hで走る際に必要な車間距離は約100mなのに対し、雨天になると倍の約200m必要になるとしています。雨天時に速度制限がかかりやすいのは、こうしたことも関係しているでしょう。

 また、大雨時はタイヤが水膜によって浮いてしまう「ハイドロプレーニング現象」で滑るケースもあるということで、日本自動車連盟(JAF)では、カーブのほかトンネル出口付近の風でハンドルを取られ、そのまま滑らないように、スピードを落とすことを推奨しています。

 ほかにも、安全な運転ができるように、日ごろからタイヤの溝の状態やワイパーのゴムのチェックをするのも大事だそうです。

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