成田空港「将来の旅客ターミナル」どんな形に? 全貌現る! 「ターミナル3つ→1つの超巨大施設に」なぜ?

今とはぜんぜん違う!

T2南側に超巨大ターミナル

 成田空港を運営するNAA(成田国際空港株式会社)などでは、現在3つある旅客ターミナルを、将来的にひとつにまとめることで利用者の利便性を向上させる「ワンターミナル」の構想を進めています。この新ターミナルの形状、配置イメージなどを含めた「新しい成田空港」の概要がNAAより国土交通省へ報告されています。新ターミナルはどのようになるのでしょうか。

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成田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 新ターミナルの候補地は現・第2ターミナルの南側を予定しています。これは、滑走路とバランスの取れた場所でありながら、ある程度まとまりのあるエリアを確保しつつ、現旅客ターミナルの運用を継続しながら段階的な整備が可能であることを理由としています。なお、新ターミナル供用開始後の第2・第3ターミナル跡地については「将来的にはターミナル拡張エリアを想定、オープンスポットのみの使用も想定」しているとのことです。

 新ターミナルの形状は、「ロングピア型」と呼ばれる形状をベースケースに検討が進められる予定です。この形状は、コンコースの本数を少なくでき、分岐を減らせるため旅客にとってわかりやすいほか、駐機場も広くできるなどのメリットがあるとのこと。その一方で「エプロン誘導経路の設定や滑走路のアサインルールなどの施策も勘案し、成田空港にとって、より総合評価の高い形状にしていくことが必要」とコメントします。

 新ターミナルの延床面積は概ねは95万~115万平方メートルとなる見込みで、固定ゲート数は100程度を想定しているといいます。また、館内ではインバウンドに対して到着動線上に日本が誇る最新技術や日本らしさが体感でき、旅客の旅を彩る空間演出やサービスを提供するほか、ストレスフリーなカスタマージャーニーやユニバーサルデザインの実現を通じた、利用者視点に立った利便性・快適性、体験価値向上の追求を図るともしています。

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