えっ、初なの!? 海上自衛隊が前例なしの多国間訓練を実施 就役まもない新鋭艦も

もがみ型FFMが遠洋に派遣されるのも当たり前に。

共同訓練前にはフィジーにも

 海上自衛隊は2024年7月3日、太平洋方面に派遣中の護衛艦「のしろ」が、イギリス海軍哨戒艦「テイマー」並びにオーストラリア海軍揚陸艦「チョールズ」と共同訓練を実施したと発表しました。

 日英豪の3か国で水上艦艇による共同訓練を行うのは、今回が初めてとのこと。共同訓練では、戦術運動や人員交流、PHOTOEX(写真撮影用艦隊フォーメーション)を行ったそうです。

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IPD24に参加中の護衛艦「いずも」(奥)と「のしろ」。前者は第2水上部隊として、後者は第3水上部隊としてそれぞれ派遣されている(画像:海上自衛隊)。

 日本側の参加艦である「のしろ」は、「令和6年度インド太平洋方面派遣」(IPD24)の第3水上部隊として、各国海軍と共同訓練を実施すべく派遣された船で、今回の共同訓練の前には南太平洋の島国、フィジー共和国を訪れ、大使表敬訪問やボランティア活動、艦上レセプションを行っています。

 なお、「のしろ」は2022年12月15日に就役し、長崎県の佐世保基地に所在する第13護衛隊に所属していますが、同艦が南太平洋に派遣されたのは初めてになります。

 今回の3か国共同訓練について、海上自衛隊は「イギリス及びオーストラリアはわが国にとって、『自由で開かれたインド太平洋』を実現する上で特別なパートナーであり、海上自衛隊は引き続き、同盟国・同志国海軍との連携を強化し、共に協力して、地域の平和と安定、海洋秩序の維持・強化に貢献していきます」と述べていました。

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