東シナ海の軍艦も狙える? 米軍「最新ミサイル」太平洋で初披露! キモは見慣れぬ無人トラックか

ミサイル発射装置も無人化の流れ

アメリカ国外では初お目見え

 アメリカ陸軍は2024年6月21日、インド太平洋地域で実施中の大規模演習「ヴァリアントシールド2024」において、最新の長射程ミサイル「精密打撃誘導弾(PrSM)」を洋上目標に対して発射したことを明らかにしました。

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「ヴァリアントシールド2024」で洋上目標に向けて発射される「PrSM」(画像:アメリカ陸軍)。

 PrSMは、2024年現在アメリカ陸軍が運用中の「陸軍戦術ミサイルシステム(ATACMS)」の後継として開発された次世代の地対地ミサイルです。射程は約500kmといわれており、ATACMS(約300km)よりも遠方の敵を叩くことができます。現在配備されているのは初期型の「インクリメント1」と呼ばれるタイプで、今後、性能向上版が段階的に開発・配備される予定です。

 現在のところ、GPS誘導のみを用いるPrSMでは、移動しない固定目標のみ攻撃可能といわれていますが、今後の性能向上しだいでは、ミサイルの先端部に目標を捜索するセンサーなどを装備することで、艦艇のような移動目標を攻撃することもできるようになる模様です。

 また、今回PrSMを発射したのは「自律式マルチドメインランチャー(AML)」と呼ばれる無人車両です。これだと、人が直接運転する必要がないため、射撃陣地への進入からミサイルの発射、そして撤収まで無人で行えます。これにより、人命を危険にさらすことなく、安全に敵を攻撃することが可能となります。

 ちなみに、アメリカ陸軍によると、これらPrSMとAMLをアメリカ国外で運用したのは今回が初めてとのことです。

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