特定原付、普及のカギは「倒れない」? 新たな四輪型モビリティ公開 自転車タイプから一転

実証運転を開始へ。

実証運転は7月から開始

 電動パーソナルモビリティの開発や販売を行っているglafit(グラフィット)は2024年6月26日、四輪型特定小型原動機付自転車のプロトタイプを公開しました。

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四輪型特定小型原動機付自転車(画像:glafit)。

 この車両は、2023年7月から新設された特定小型原動機付自転車に該当。16歳以上から免許不要で乗れる“自動車型着座タイプ”のモビリティです。

 グラフィットは自転車にも原付にもなるモペットタイプの電動モビリティで知られます。こうしたモビリティは、高齢化や過疎化などから生まれる「買い物難民問題」を解決する手段のひとつとして「一定の役割を果たしていると」とアピール。しかし一方で、「やはり二輪ではまだ不安がある」という意見や相談が高齢者やその家族から多数届いているということで、今回、四輪タイプの開発に至ったとのこと。

 特定原付は「時速20km/hを超える速度を出すことができないこと」「オートマチック・トランスミッション(AT)機構がとられていること」「車体の長さ190cm以下、幅60cm以下」などの条件がありますが、この枠で四輪モデルを開発。アイシンが開発中の「リーンステア制御」を装備し、二輪車並みの幅の狭い車両においても高い自立安定性を目指すそうです。

 7月からは65歳以上の人を中心に、和歌山や東京、大阪で実証実験としてプロトモデルの試乗会などを実施。機能性や操作性の評価や感想のほか、所有やシェアリングなど利用シーン別でのニーズや課題把握などを行います。

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