いま何番艦? 最新護衛艦「なとり」進水 海上自衛隊では初の名前 由来は東北・宮城県
艦内で振る舞われるおやつは同名企業のかも
もがみ型9番艦の名は「なとり」に決定
防衛省は2024年6月24日(月)、三菱重工長崎造船所(長崎県長崎市)において、新規建造された護衛艦の命名・進水式を実施しました。「なとり」と命名された同艦は、もがみ型護衛艦の9番艦として建造が進められていた艦です。
「なとり」は全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、喫水4.7m、基準排水量は3900トンで、乗員数は約90名。主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせで、軸出力は7万馬力、速力は約30ノットです。
今回、進水した「なとり」を始めとするもがみ型護衛艦は、増大する平時の警戒監視に対応するほか、有事においても対潜水艦戦闘や対空戦闘、対水上戦闘などに加えて、これまで掃海艦艇が担ってきた対機雷戦に関しても、実施可能な能力が付与されているのが特徴です。
また従来の護衛艦と比べて、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計になっています。
なお、艦名の「なとり」は、東北の宮城県を流れる「名取川」に由来し、旧日本海軍では長良型軽巡洋艦の3番艦「名取」で用いたことがあるものの、海上自衛隊の艦艇で付与されるのは初めてです。
「なとり」を始めとしたもがみ型護衛艦は12隻建造予定で、すでに最終番艦まで予算承認済みです。おおむね年2隻ずつ進水しているため、残る3隻も遅延なく建造が進めば、来年度(2025年度)までに進水し、艦名が明らかになるでしょう。
06/24 10:52
乗りものニュース