「東京を縦断する貨物線」経由“すごすぎるルート”で特急運転へ! ふだん走れないルートてんこ盛り!!

まず185系で国道横断!

さらにすごいぞ「新金線活用ツアー」

 一般社団法人「新金線実現の会」が2024年7月6日、「第4回新金線旅客化祈念号鹿島ツアー」と題し、特急を貸し切った旅行商品を企画しています。東京都葛飾区内を南北に横断するJRの貨物線「新金線」を活用したものです。

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新金線を走る185系(画像:新金線実現の会)。

 新金線は葛飾区がLRT(次世代路面電車)で旅客化を目指している路線で、同会は新金線関連のイベントなどを行う市民団体「新金線いいね区民の会」が母体。これまでも、国鉄形特急185系を使い、新金線を経由するツアー列車を仕立て、旅客化の機運を盛り上げてきました。

 今回も185系を使用。松戸駅始発、鹿島神宮駅を目指し、最終的には両国駅で終着となる1日たっぷりのツアーですが、そのルートは次のように、かなり特徴的です。

・松戸駅西口ペデストリアンデッキに集合し、常磐快速線のホームから都内に向かい、江戸川を渡ると葛飾区金町に入り、貨物専用線(7番線)に入線。
・金町駅から貨物列車しか走れない新金貨物線に入り、新小岩町にてJR貨物社区内唯一の駅「新小岩信号場駅」を通過し、「新小岩操」へ。ここで運転士と車掌が乗り換え(スイッチバック)をして総武線を東に向かい(総武線快速の4番線の脇から合流)、江戸川手前まで「貨物専用線」走行。
・鹿島神宮駅からは、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線にて鹿島サッカースタジアム駅へ。通常、鹿島アントラーズの試合がある時しか乗降できないJR東日本所属駅ですが、当日7月6日だけ、臨時便が水戸まで走るタイミングに合わせています。
・帰りは、鹿島神宮駅から、両国駅の“幻の3番線ホーム”に到着。

 185系6両編成を用いたJTBの旅行商品として販売され、募集人員は最大350名。旅行代金はひとり1万円~となっています(座席により異なる)。

 ちなみに、葛飾区は2030年の新金線旅客化を目指しているそうです。

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