ロシア軍の最新ミサイル艦を「ほぼ確実に撃沈」ウクライナ軍の“複合攻撃”成功か 英国防省が指摘

アメリカから供与された兵器が使用されたようです。

ロシア黒海艦隊のコルベット「ツィクロン」が撃沈

 イギリス国防省は2024年5月23日(木)、ロシア黒海艦隊のカラクルト級(22800型)コルベット「ツィクロン」が、ウクライナ軍による攻撃でほぼ確実に撃沈されたとの見解を発表しました。

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カラクルト級コルベット(画像:ロソボロネクスポルト)。

 ウクライナ軍は5月19日、ロシアが一方的に併合したクリミア半島のセヴァストポリ港を攻撃。この攻撃は、無人機とアメリカ製の長距離陸軍戦術ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の複合攻撃で、コルベット「ツィクロン」を沈没に至らしめたとしています。

「ツィクロン」は、2022年から黒海で活動していた4隻のカラクルト級コルベットのうちの1隻です。カラクルト級コルベットは、「カリブル」巡航ミサイルやオーニクス対艦ミサイルを運用でき、小型ながら重武装の艦艇ですが、2023年11月に1隻がウクライナ軍の攻撃で重大な損傷を受けています。

 イギリス国防省は、ウクライナ軍による攻撃の成功後、残るカラクルト級コルベット2隻は海上試験を安全に行うためにカスピ海に移送された可能性が高いとしています。

 今回の攻撃では、ロシア黒海艦隊の影響力に大きな変化が生じる可能性は低いと指摘。ただ黒海で活動するロシア軍にとっては継続的な危険が生じ、複合攻撃を実施する際のウクライナの継続的な成功を浮き彫りにしているとの見解を示しています。

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