梅雨の晴れ間に危険な暑さ 熱中症発生が一番多いのは住居 高齢者が6割 予防と対策

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今日24日(月)は、関東など東日本を中心に梅雨の晴れ間となり、真夏日・猛暑日が続出、危険な暑さとなるでしょう。熱中症の発生が一番多いのは「住居」、60歳以上の高齢者が6割。「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、高齢者や子供など熱中症のリスクが高い方に、こまめな声かけを。予防と対策をまとめました。

関東中心に危険な暑さ 東京都心33℃・前橋37℃予想

今日24日は、関東や東海など東日本を中心に梅雨の晴れ間となり、朝から気温がグングン上がっています。東京都心など、関東の広い範囲で昼前に30℃を超えていて、静岡市と千葉県市原市の牛久では昼前に最高気温35℃以上の猛暑日となっています。

午後は更に気温が上がり、最高気温は前橋37℃、熊谷・秩父36℃、さいたま・土浦(茨城)・静岡35℃など、猛暑日の予想。水戸・宇都宮、大田原(茨城)、豊岡(兵庫)34℃、東京都心や横浜33℃、名古屋32℃と、真夏のような暑さになるでしょう。

茨城県では、本州で今年初となる「熱中症警戒アラート」が発表されています。

昨日23日より10℃以上高い所もあり、熱中症リスク大。こまめに休憩や水分をとり、エアコンを適切に使用しましょう。また、暑さに気付きにくい高齢者や子供には、こまめに声掛けをし、熱中症の予防に努めましょう。

夜も気温が高い 東京都心など熱帯夜

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関東は夜も気温の下がり方は鈍く、25℃以上で経過する所が多いでしょう。東京都心など、今年初の熱帯夜になる予想です。エアコンは朝までつけっぱなしにする、枕元に水を置くなど対策をとりましょう。

【夜間の熱中症対策】
・エアコンは朝までつけっぱなし
・寝る前とトイレに起きた時は水を飲む
・枕元に常温の水を置く

※猛暑日:最高気温35℃以上
真夏日:最高気温30℃以上
熱帯夜:夜間の最低気温25℃以上

熱中症の発生一番多いのは 住居と高齢者

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今年6月10日(月)~16日(日)の週は、全国で熱中症による救急搬送者数が急増しました。これまでは、500人前後で推移していましたが、一気に2500人近くと、5倍に増えました。

この週は、前半を中心に本州付近は広い範囲で晴れて、日に日に気温急上昇。12日(水)は福島県伊達市梁川で35.2℃と、全国で初の猛暑日、東京都心も30.1℃と今年初の真夏日となりました。更に、14日(金)は京都市で35.9℃と、今年全国で一番の暑さとなり、真夏日は418地点と今年初の400地点超えとなりました。

熱中症の発生場所で一番多かったのが住居で、高齢者(65歳以上)が59.8%と多くなりました。

【熱中症の発生場所 6月10日~16日】
①住居 35.2%
②道路 22.1%
③屋外 12.6%

今日24日も気温が急激に上昇、湿度も高いため熱中症のリスクが非常に高いため警戒が必要です。

熱中症の応急処置ポイント

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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