関東甲信は梅雨入り早々「非常に激しい」雨 日曜・月曜はまた雨・風強まるおそれ
今日21日梅雨入りした関東甲信地方は、伊豆諸島で局地的に非常に激しい雨が降りました。明日22日(土)は天気が回復しますが、23日(日)と24日(月)は雨や風が強まるおそれがあります。
関東甲信 梅雨入り早々「非常に激しい」雨を観測
今日21日は梅雨前線が本州南岸付近まで北上し、前線上の低気圧が関東に接近した影響で、関東甲信は広い範囲で雨が降りました。関東甲信では今日、梅雨入りが発表されました。平年より14日遅く、昨年より13日遅い梅雨入りでした。
局地的に雨脚が強まり、梅雨入り早々、大雨となった所がありました。伊豆諸島付近には活発な雨雲がかかり、新島空港では正午前に、1時間に50.5ミリの非常に激しい雨が降りました。また、伊豆諸島の利島では午後0時20分までの1時間に46.5ミリの激しい雨を観測しました。
また、東京都心でも雨脚が強まり、地面から跳ね返る雨で足元が濡れてしまうくらいの降り方となりました。
活発な雨雲は東の海上に抜けつつあり、関東甲信では西から雨がやんできています。雨のピークは越えたとみられますが、東京23区や千葉県、茨城県などでは帰宅時間帯も雨の降っている所が多いとみられます。また、伊豆諸島では一時「土砂災害警戒情報」が発表された地域があり、雨量が多くなっている地域では雨がやんだ後も、しばらくは土砂災害などに注意・警戒が必要です。
22日(土)日中は天気回復 23日(日)からは梅雨空
明日22日(土)の日中は、前線は南の海上に離れ、関東甲信では広く日差しが出る見込みです。日差しとともに気温が上がり、真夏日となる所が多く、最高気温は長野で33℃、前橋は31℃、横浜やさいたま、甲府は30℃の予想です。日陰を選んで歩いたり、帽子や日傘などで直射日光を避けて、熱中症にならないよう十分気をつけてください。夜は遅い時間ほど雨が降りやすいでしょう。
明後日23日(日)と24日(月)は、前線の影響で雨が降り、ザッと雨脚が強まり、風も強く吹く可能性があります。25日(火)も雨の降る所があるでしょう。
26日(水)以降は晴れ間もありそうですが、前線の動きによっては予報が変わり、曇りや雨となる可能性があります。最新の気象情報を確認するようにしてください。
気温は、24日(月)は内陸で猛暑日に迫る暑さとなる所があり、25日(火)以降も日中は30℃以上の所が多く、蒸し暑い日が続きそうです。猛暑でなくても湿度が高いと熱中症の危険が高くなりますので、こまめに水分や休憩をとるよう心掛けてください。
遅い梅雨入りの関東 短期集中型の大雨になる可能性
関東甲信の6月21日の梅雨入りは、2007年、1967年の「6月22日ごろ」に次ぐ、記録的な遅さとなりました。ただ、これに伴って梅雨明けも遅くなるかというとそうではなく、2007年は「8月1日ごろ」と梅雨明けが遅くなりましたが、1967年の梅雨明けは「7月18日ごろ」で、早い梅雨明けとなりました。
一方、「梅雨入りから梅雨明けまでの期間」と「梅雨の時期の降水量」の関係をみると、梅雨の時期が記録的に短かった2018年(23日間)や2013年(26日間)などは、梅雨の時期の降水量は平年の60~90%程度です。ただ、平年の梅雨期間(1か月半程度)よりもやや短い年は、むしろ降水量が平年より多い年の方が多くなっていて、短期集中型で多くの雨が降っています。
今年は7月の関東甲信の降水量は平年より多いと予想されていて、梅雨時期の大雨に注意が必要です。
大雨の備え
大雨の前に、あらかじめ備えておいていただきたいことは次の3つです。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
06/21 16:43
tenki.jp