関東甲信の「梅雨入り」 平年より遅く16日ごろの見通し 今年はどんな梅雨?
関東甲信の平年の梅雨入りは6月7日ごろですが、今年は梅雨前線の北上が遅く、平年より遅くなる見通しです。6月中旬以降は次第に梅雨前線が本州付近に停滞し、関東甲信でも16日ごろに梅雨入りとなる予想です。
関東甲信の梅雨入り 6月16日ごろの見通し
関東甲信の梅雨入りは平年では6月7日ごろですが、今年は遅れる見通しです。
ただ、6月中旬以降は太平洋高気圧が北への張り出しを強める予想で、梅雨前線も次第に北上するでしょう。6月15日ごろから次第に梅雨前線が本州付近に停滞する予想です。関東甲信でも雨や曇りの日が続くようになり、16日ごろに梅雨入りとなる見通しです。(※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。)
今年はどんな梅雨?
今年はどんな梅雨になるでしょうか?
梅雨入りして1週間程度は、関東甲信では平年に比べ少雨傾向となりそうです。ただ、6月下旬から7月上旬には、前線や湿った空気の影響を受けやすくなり、梅雨が本格化するでしょう。
この先1か月(6月8日~7月7日)の降水量はほぼ平年並みの予想です、ただ、細かく見ていくと、平年並みか少ない確率はそれぞれ30%ですが、平年より多くなる確率が40%と一番高くなっています。梅雨の最盛期には大雨に注意が必要になります。
熱中症にも注意
大雨とともに注意が必要になるのが熱中症です。
この先1か月(6月8日~7月7日)の平均気温は関東甲信で平年より高い見込みです。湿度もこれまでより高くなり、不快な蒸し暑さとなるでしょう。気温に加えて、湿度が高くなると、熱中症リスクがいっそう高まります。気温だけでなく、湿度も予測に含まれる熱中症情報なども参考になさってください。熱中症リスクが高い日には、暑さ対策を万全にしましょう。
梅雨への備えを
関東甲信も梅雨入りが近づいてきました。
梅雨の時期は毎年のように日本列島のどこかで大雨災害が発生しています。大雨災害による被害を少しでも小さくするため、以下の3つについてあらかじめ備えておいてください。
① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
なお、梅雨入り前でも10日(月)ごろは前線や低気圧の影響で、関東甲信でも雨脚が強まる恐れがあります。早めに対策をしておくと良いでしょう。
06/06 16:45
tenki.jp