「期待にお応えできなかった」 日本初の民間ロケット「カイロス」の打ち上げ失敗で…東海地方も落胆

13日、和歌山で打ち上げられた日本初の民間ロケット「カイロス」。しかし発射直後に爆発。発射台付近から激しい炎もあがり、消火活動が行われました。周辺にはロケットの残骸のようなものも。地面には焼けた跡も確認できました。

(スペースワン・豊田正和社長)
「期待にお応えできなかったことに対して、深くおわび申し上げます」

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東京の宇宙ベンチャー企業「スペースワン」が開発した「カイロス初号機」は、全長約18メートル。政府の小型の人工衛星を搭載しています。実は3月9日に打ち上げが予定されていましたが、警戒海域に船舶が残っていたことから、急遽、延期が決まり、13日の「打ち上げ」が注目されていました。

(中道陸平記者)
「三重県南伊勢町の展望台です。和歌山県串本町までは100キロほどありますが、ロケットの発射を見に来た人の姿もあります」

南伊勢町の見江島展望台。和歌山県串本町の発射台まで、比較的直線の位置にあり、発射の様子を見られるのでは…と、13日は住民7人がやって来ました。

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(見物者)
「見えたらいいと思う」
「(カメラなど)いろいろ持ってきた。見えるといい」
「直線的に見える位置にあるので見に来た」

「失敗は付き物。これを糧にしてほしい」東海地方も落胆…

そして、発射時間の午前11時ごろ。みなさん発射台方面にスマホを構えたり、双眼鏡をのぞいたりしましたが…

(見物者)
「(Q.打ち上げしたようだが…?)全く見えなかった」
「あかんね」

まもなくして、打ち上げが失敗だったと知ると…

(見物者)
「失敗は付き物。これを糧にしてほしい」
「残念。また来なきゃいけない」

一方、2月17日のH3ロケット打ち上げ成功の瞬間を見守った、愛知県安城市の「イセ工業」。

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H3ロケットの燃料を運ぶ配管部品を製造しました。今回の民間ロケット「カイロス」のプロジェクトには関わっていませんが、打ち上げの失敗についてどう受け止めているのか聞きました。

(イセ工業 管理課・内藤孝之課長)
「延期になってやっとという話なので(関係者は)悔しいだろうと思う。失敗とか何が起きたか情報が取れるようなシステムになっているはずなので『次』という感じ」

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