ウォーキングも生活習慣のひとつと考えて。最初は5分、週1回でもOK!2週間実行できたら、習慣として定着する

新・心とからだの養生学(イラスト:小林マキ)

イラスト:小林マキ

手軽にできる健康法として定番のウォーキング。ところが、がんばって歩いているのにいまひとつ効き目を実感できないという声も多く聞かれます。そこで、筋力アップやダイエット効果を高める歩き方のポイントを紹介します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/葛西由恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

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運動を特別なことと捉えないで

キツいウォーキングを続けられるかしら? と思うかもしれませんが、中野先生は継続のコツとして、「高すぎる目標を設定しないこと」とアドバイスします。

「欠かさず5キロ歩こうとか、現実的にできそうもない目標を掲げないこと。できないとがっかりして、そこでやる気が萎えてしまいかねません」

運動を特別なことと捉えるのもやめましょう、と言います。

「『さあ、やるぞ!』と気合を入れてスタートすると、モチベーションが維持できなくなるもの。運動も“歯磨き”といっしょで、やらなければならない生活習慣のひとつと考えて。虫歯や歯周病の予防のために、当たり前に歯磨きをするように、運動も将来の寝たきりを予防するために、当たり前にやらなくてはいけないことなのです」

ウォーキングを上手に習慣化するため、週単位で自分が取り組みやすい時間帯を考えて、スケジュールに組み込んでみてください。

最初は5分、週1回でも

「最初は5分でかまいません。無理せずにできる時間から始めましょう。頻度についても、週1回、または週末だけでもいい。ただし、自分が立てた予定はしっかり守ること。そのためには、昼食後に歩く、帰宅後に歩くなど、いつ歩くかをスケジューリングしましょう」

計画通りに2週間実行できたら、歩くことが徐々に習慣として定着してくるそう。

「そのうち、『昼ごはんを食べたら歩いてこよう』と、考えなくても体が勝手に反応するようになります」

習慣化されたところで、少しずつ時間を延ばしたり、負荷を上げたりしていくとよいのです。

「5分を10分、10分を15分、週1回を2回、歩幅を広げて強度アップするなど、自分の体力に合わせてレベルを上げていきましょう。時間は1日あたり30分を目標にすれば十分。それ以上時間を長くするより、頻度を増やして」

効果がUPする歩き方のコツはこちら

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