シドニー五輪銀メダリスト・中村真衣氏を来夏の参院選に擁立へ…自民党新潟県連、佐藤信秋氏は引退の意向

 来年夏の参院選に向けた自民党新潟県連の候補者選考で、県連は14日、新潟選挙区(改選定数1)の候補者に元競泳選手でシドニー五輪銀メダリストの中村真衣氏(45)を選んだ。20日の県連の総務会の了承を経て、党本部に公認申請する。公募に応じていた県連会長で参院議員の佐藤信秋氏(76)(比例)は辞退し、今期限りで引退する意向だという。

東京五輪の聖火リレーで走る中村真衣さん(2021年6月、新潟県長岡市で)

 最終選考には、中村氏と佐藤氏のほか、元加茂市CSO(最高戦略責任者)の市川 恭嗣たかし 氏(36)、上越市議の安田佳世氏(34)が残っていた。

 6日に行われた選挙対策委員会の会合では、各支部への意向調査で中村氏を推す支部が多かった一方で、県連内部には、佐藤氏を推す声が強いことから結論を持ち越していた。佐藤氏の辞退を受けて、14日の会合で、支部から多くの支持を集めた中村氏を候補にすることを決めた。

 報道陣の取材に応じた岩村良一・県連幹事長は、「知名度も将来性もある方なので、政策論争に打ち勝てる候補として育っていただきたい」と述べた。

 また、佐藤氏ついて岩村氏は、13日夕方に文書で辞退の意向が示されたと明らかにした。衆議院の解散総選挙が近いと取りざたされる中、文書には「五つの選挙区で一丸となって対応する必要がある。党員党友が全力で対応してもらえるよう強い体制を組むことに専念する」などと記されていたという。

 次期参院選の同選挙区は、立憲民主党現職の打越さく良氏(56)が立候補を予定している。

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