公明党15年ぶり代表交代の背景は“埋没への危機感” 石井啓一幹事長が新代表に就任

公明党の山口代表が退任し、石井幹事長の代表就任が決まりました。15年ぶりの代表交代、その狙いについて報告です。

公明党 石井啓一 新代表
「『大衆とともに』との立党精神をさらに深く胸に刻み、国民の皆様のご期待にお応えをするために、粉骨砕身働いていく所存です」

党大会で新しい代表に就任した石井氏は、国会議員らおよそ200人を前に「日本政治の喫緊の課題は自民党派閥の政治資金問題で失墜した国民の信頼を取り戻すことだ」と訴えました。

公明党の代表交代は15年ぶりとなりますが、党として重視する来年の東京都議会選挙や参議院選挙などを見据え、一時は安定感のある山口氏を続投させる案もありました。

それでも交代に至った背景には、自民党や立憲民主党がトップを代えて刷新感を出すなか、公明党が埋没してしまうことへの危機感がありました。

きょうの党大会では、幹事長に西田選対委員長の起用が決まったほか、政調会長に衆院当選4回の岡本元財務副大臣など、執行部の骨格も大きく変わり、世代交代が進みました。

政治不信が広がるなか、自民党との連立政権でいかに政治改革の議論をリードしていくのか、公明党にも国民の監視の目が向けられています。

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