「石破氏、チャーミング」群馬県の山本一太知事 河野太郎氏には「支援足らず申し訳ない」

決選投票の末、自民党総裁に石破茂元幹事長が選出されたことについて、群馬県の山本一太知事は27日、「自民党に対する国民の信頼が大きく損なわれる中、心機一転、頑張って信頼を取り戻し、政権を安定させてほしい」と語った。

定例会見中、「石破新総裁誕生」の一報が入り、述べた。決選投票で敗れた高市早苗経済安全保障担当相についても「予想を超える健闘。高市さんの主張が多くの党員の心に届いた結果で、今後とも活躍してほしい」と激励した。

一方、自身が支援しながら票が伸びなかった河野太郎デジタル担当相には、「厳しいことは分かっていたが、群馬でも思った以上に伸びなかった」。

自民党県連によると、河野氏の県内の党員票は376票で、1位の石破氏(5212票)、2位の高市氏(3732票)をはじめ他の多くの候補にも水をあけられ、9人中8位。山本知事は「私自身、海外出張もあり選挙中、支援活動に出遅れ、前回総裁選と比べて不十分だった。申し訳ないと思っている」とした。

石破新総裁については、「今は疎遠だが、自民党が下野した時代、石破政調会長の元、会長代理としてお支えしたし、結構お会いする機会も多く、よく知っている」としたうえで、石破評について「政策の話ばかりでつまらないとか、とっつきにくいという声を聞くが、実際は実に面白い方だし、チャーミングな人だと思う」と持ち上げた。

与野党の新しいリーダーが出そろった中、いよいよ迫る衆院選について「大事なことはムードだけに流されず、与野党が政策をしっかり出し合い、国民に選んでもらうことが大事。もう一度言うが、国民の信頼が大きく失われた中、心機一転、頑張っていただきたい」と述べた。

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