「あと一歩のところで…」自民総裁選、高市氏惜敗 地元は悔しさと健闘たたえる声

27日に行われた自民党総裁選で、奈良2区選出の高市早苗経済安全保障担当相は決選投票まで残ったものの、石破茂元幹事長に及ばなかった。地元で開票結果を見守っていた後援会メンバーらは、悔しさをにじませつつも、高市氏の健闘をたたえた。

奈良県天理市のホテルには、この日午後1時ごろから高市氏の後援会や選挙区支部のメンバー、地元首長や議員ら約120人が集まり、総裁選の中継を固唾をのんで見守った。

午後2時すぎに1回目の開票結果が発表され、高市氏がトップと判明すると、「やった」「すごい」と歓声が上がり、会場は大きな拍手に包まれた。しかし、その後の決選投票で高市氏は21票差で石破氏に惜しくも敗退。会場は「えー」「何で…」と落胆の声が上がり、涙を流す人もいた。

「高市早苗議員を総理大臣にする奈良の会」の安東範明会長は「あと一歩のところまで勝利に近づいただけに断腸の思い。最後まで戦い抜き、結果を残した高市さんをたたえたい」とねぎらった。後援会の菊池攻会長も「まさかの結果になったが、次のチャンスもある」と、次回の総裁選に期待を込めた。

会場に駆け付けた高市氏の高校の同級生の女性(63)は「初の女性総理誕生と期待していたが、残念だ。それでも今までと変わらず日本のため、県民のために活躍してくれると思う」と話した。

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