林芳正官房長官、能登豪雨の対応専念で総裁選の活動中止 「災害対応の陣頭指揮にあたる」

自民党総裁選(27日投開票)に立候補している林芳正官房長官は石川県の能登半島で発生した豪雨災害への対応に専念するため、総裁選の選挙活動を中止することを決めた。22日、官邸で記者団に「危機管理にあたる官房長官として災害対応の陣頭指揮にあたるため、災害対応を優先する」と述べた。

林氏は訪米中の岸田文雄首相と連絡をとり、豪雨災害を受けた地域が1月の能登半島地震で甚大な被害を受けていることを踏まえ、自治体のニーズを把握して対応にあたるよう指示を受けたことも明らかにした。被災地の住民に対し「自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報に注意し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に厳重に注意していただきたい」と呼びかけた。

21日夜のインターネットでの総裁選に関する討論会はビデオメッセージで対応し、22日のNHKとフジテレビの番組には林氏の陣営の選対本部長を務める田村憲久元厚生労働相が代理として出席した。林氏は総裁選への出馬表明にあたっても、台風10号の接近のために当初予定していた8月27日の表明を見送り、9月3日に延期した経緯がある。

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