選択的夫婦別姓で賛否、衆院解散でも差… 自民党総裁選で討論会開催、地方遊説も本格化

自民党総裁選(27日投開票)に立候補した9人の候補者は14日、日本記者クラブ主催の討論会に臨んだ。選択的夫婦別姓制度の導入などがテーマとなり、小泉進次郎元環境相(43)は改めて推進する考えを示したが、他候補からは慎重論が相次いだ。地方遊説もスタートし、名古屋市で街頭演説会が開かれた。

選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、小泉氏は討論会で「答えを出していない課題に決着をつける。別姓を選択したい方に選択肢を用意する」と訴えた。

小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は夫婦別姓が経済成長にも資するとの議論に「社会の根幹をなす制度は経済成長だけで語るべきものではない」と指摘。「(家族間で姓が異なることになる)子供たちの視点を政治家は無視してはいけない」とも強調した。

また、上川陽子外相(71)は個人的には導入に賛成としつつ、「社会全体が分断してしまう状態を残したまま決定してしまうことは、日本の力をそぐことにもつながりかねない」と危機感を示した。

次期衆院解散・総選挙の時期をめぐっては、石破茂元幹事長(67)が世界情勢などを念頭に「すぐ解散します、という言い方はしない」と述べた。小泉氏は改めて早期解散の必要性に言及。「政治とカネの問題があり、早く国民に信を問うたことを礎としての政権運営をしなければ、どんな政策だって前に進まない」と語った。

討論会には高市早苗経済安保担当相(63)、林芳正官房長官(63)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、茂木敏充幹事長(68)も出席した。

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