自民総裁選出馬会見視聴数ダントツの高市氏、続く小林氏、小泉氏は3位 立民代表選は低迷

11日までに計9人が出馬表明した自民党総裁選(12日告示、27日投開票)。立候補を表明した記者会見の配信動画の視聴数を巡って、候補予定者間の差異が顕著となっている。日本最大級の動画サービス「ニコニコ」が動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した会見動画では、トップは9日に表明した高市早苗経済安全保障担当相(63)の約27万回。2位で8月19日に会見した小林鷹之前経済安全保障担当相(49)の約4・4万回の約6倍となる。会見時期が異なるため単純比較はできないが、高市氏の突出ぶりがうかがえる。(数字は11日午後)

3位、4位はそれぞれ6日に会見した小泉進次郎元環境相(43)で約2・4万回、8月24日に会見した石破茂元幹事長(67)の約2・1万回。小泉、石破両氏は「次の総裁にふさわしい人」を尋ねる報道各社の世論調査で1位と2位を占める傾向にあるが、インターネット上で記者会見に対する関心は高市、小林両氏を下回った。

5位は8月26日に会見した河野太郎デジタル相(61)で約1万回。6位は9月10日に会見した加藤勝信元官房長官(68)で0・7万回。7位が3日会見した林芳正外相(63)で約0・6万回。僅差で4日に会見した茂木敏充幹事長(68)が約0・6万回で続いた。上川陽子外相(71)は11日午後に出馬表明記者会見に臨んだ。

一方、4氏が立候補を届け出た立憲民主党代表選(23日投開票)を巡っては、枝野幸男前代表(60)が8月21日に行った出馬表明会見の動画視聴数は約0・5万回で、自民の茂木氏に及ばなかった。9月6日に出馬表明会見した泉健太代表(50)は約0・2万回だった。

野田佳彦元首相(67)が8月29日に地元・千葉県習志野市で記者団に出馬する意向を表明した際の「ニコニコ」の動画は確認できなかった。吉田晴美衆院議員(52)は告示締め切り直前の立候補届け出となったためか、正式な出馬表明記者会見は行っていない。(奥原慎平)


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