立民代表選、政権構想の違い鮮明 野田氏・泉氏は連立視野 枝野氏は「単独目指す」

立憲民主党代表選(23日投開票)の4候補は10日、東京都内での討論会で政権構想を巡り論戦を交わした。野田佳彦元首相(67)と泉健太代表(50)は、国民民主党などを念頭に、連立政権樹立を視野に入れて次期衆院選に臨む姿勢を示した。一方、枝野幸男前代表(60)は「単独政権を目指すことが重要だ」と訴え、立場の違いが鮮明になった。

野田氏は、現状の選挙制度では「一つの政党が単独で政権を取ることはたぶんない。どこかと連立をすることを前提にしなければいけない」と持論を展開した。国民民主や日本維新の会を想定した発言とみられる。野田氏はまた、連立協議の環境を整えるため、衆院選で「野党の議席の最大化を図る」とも強調した。

泉氏は、単独政権を目標としつつも「何らかの連立構想は必要だ」と述べた。

枝野氏は「どこと組むとか組まないとか、そんな話ばかりが注目されている。これでは力強さを示せない」と懸念を示し、過去の非自民連立政権が崩壊に至った経緯などを指摘した。

吉田晴美衆院議員(52)は、衆院選で与野党一騎打ちの構図を作るべきだと主張した。連立政権の可否への踏み込んだ言及はなかった。(深津響)

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