都議会主要会派幹部に聞く② 都民ファーストの会・森村隆行代表「小池都政の是非争点に」 東京都知事選

東京都知事選(7月7日投開票)について、小池百合子知事の2期8年の都政の評価や選挙戦に臨む姿勢などを都議会主要会派の幹部に聞いた。

――小池都政の評価は

「新型コロナウイルスの発生という未曽有の事態によく対応した。東京の被害を最小限に抑えることができたのは、小池知事のリーダーシップと発信力が大きい。2021年の東京五輪をやり通した意思の力も含めて政治的な決断と実行力は評価できる。後れをとっていた都政のデジタル化の基盤を整えたことも功績だ。国とのしがらみがないから、子育て支援などで時代が求める政策を足かせなく打ち出せる。国に一石を投じる仕事をいくつもやってきた」

――知事選の争点は

「小池都政の是非が争点になる。都庁のプロジェクションマッピング事業や神宮外苑の再開発は争点にならない。プロジェクションマッピング事業に反対する人は、無駄遣いで貧困層をないがしろにしていると言うが、貧困層に対する支援も他の福祉系政策も予算規模は莫大。別領域の話だ。東京の夜の経済活動『ナイトタイムエコノミー』に対する試行錯誤であり意欲的なチャレンジになる。予算規模も全体からみれば大きくはない。批判をする人は新しい挑戦を東京はやらなくていいと言っているようなものだ」

――選挙戦では、自民党も小池知事を支援する

「政治とカネの問題で逆風の自民と小池知事を結びつけて支持を訴える候補者もいるが、小池知事は自民と戦ってきた人。戦いの末に一緒にやりたいと言わせた経緯がある。延命に力を貸しているという批判は当たらない。小池知事を評価する自民をむち打つ必要があるのか。自民への批判を小池知事に向けるのはお門違いで国政の話ではなく、都政の話をすべきだ。ちなみに知事選と投開票日が同じ都議補選では、都民ファーストの会は自民と戦う」

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