ボール遊びできる場所を全13校区で整備へ、こども議会の切実な声を受け 大阪・泉佐野

大阪府泉佐野市は、小学生がボール遊びができる空間「ボールパーク」を市内全13小学校区で整備する方針を固めた。昨年夏に開かれた「こども議会」で、遊び場の整備を求める声が上がっていた。

市が管理する公園は229カ所あるが、大規模公園にある有料予約制のグラウンド以外では、いずれもボール遊びを制限していた。「ひとのめいわくになるボールあそびはきんし!」と看板を掲げる公園もある。特に住宅街の中の児童公園では遊び声が騒音となったり、ボールが住宅地の敷地内に入ったりするためだったという。

このため、昨年7月の「みらい泉佐野こども議会」では、遊び場をめぐる意見や提案が少なくなく、「早くしないと大人になってしまう」と切実な声があがっていた。

市は今年度6月補正予算案で、ボールパークの基本計画策定に向け1200万円を計上。来年度以降、既存の公園に併設、新設するなどし、13小学校区に随時整備を進める。

市では、外にボールが飛び出さないようネットフェンスを張ったスペースを「ボールパーク」と想定している。市道路公園課は「子供たちが存分に体を動かせる場所を確保していきたい」と話した。

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