斎藤氏、初当選時より25万票以上多く 都市部で支持 兵庫県知事選

当選を確実にし、支援者と握手をする斎藤元彦氏=2024年11月17日午後9時45分、神戸市中央区、有元愛美子撮影

 斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選は、斎藤氏が同県尼崎市前市長の稲村和美氏(52)ら6人を破って再選を決めた。自身の内部告発文書問題への対応などをめぐって県議会から不信任決議を可決され失職したが、在任中の実績を訴えながらSNSを活用した選挙戦を展開。都市部を中心に支持を広げ、3年前の初当選時から25万票以上多い約111万票を獲得した。稲村氏は約97万票だった。

 投票率は55.65%だった。2021年の前回選挙の41.10%と比べて14.55ポイントも上回り、平成以降では01年の56.21%に次ぐ高い投票率になった。

 斎藤氏の得票は神戸市で32万1598票。次点だった稲村氏の25万911票を3割近く上回った。姫路市や西宮市でも稲村氏を2割以上上回った。

 稲村氏が市長を3期12年務めた尼崎市では、稲村氏が候補者の中で最も多い8万8754票を獲得したが、斎藤氏も約1万票差の7万8462票に迫った。

 斎藤氏の得票率は45.21%。初当選した前回知事選(46.90%)とほぼ横ばいだった。

 当選確実となった17日深夜、斎藤氏は神戸市中央区内で報道陣の取材に応じた。

ジャンルで探す