兵庫県知事選、斎藤元彦氏が再選 議会や職員と「謙虚に丁寧にやる」

当選を確実にし、支援者らと笑顔で握手する斎藤元彦氏=2024年11月17日午後9時45分、神戸市中央区、田辺拓也撮影

 兵庫県知事選は17日に投開票され、失職して出直し選に臨んだ前知事の斎藤元彦氏(47)が、前同県尼崎市長の稲村和美氏(52)らを破り再選を確実にした。斎藤氏は自身のパワハラ疑惑などを指摘する内部告発への対応をめぐり、県議会で不信任決議を可決されて失職。出直しとなった選挙戦では、自身の対応の正当性を主張していた。

 投票率は55・65%(前回41・10%)。総務省によると、戦後、不信任決議が可決され出直し選で再選した知事は、2002年の長野県知事選の田中康夫氏以来2人目となる。今後、一連の問題で混乱した県政を再建できるかが問われる。

 知事選は、再選を目指した斎藤氏の内部告発への対応など、県政運営の是非が主要な争点となっていた。

 選挙戦で斎藤氏は、「議会の対応は果たして正しかったのか、みなさんで判断してほしい」などと主張。陣営によると、政党からの組織的な支援がないなか、約500人のボランティアが選挙活動を支えた。SNSを駆使して知事としての3年間の実績を訴えるなどして支持を広げた。

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